スペース・マウンテンの新たなトリビア!燃料はミッキーが発見していた!?【考察】

その他

はじめに

 スペース・マウンテンのリニューアル前最後のイベントが始まって早半月。グッズが飛ぶように売れ、お品切れ・販売終了が続出。アトラクションも連日長蛇の列と、大盛況。

 いよいよクローズが迫ってきた感じがする。まだスペース・マウンテンにさようならを言えていない人は、ぜひ7月末までに一度ディズニーランドに行ってみてほしい。

 そんなスペース・マウンテンはディズニーランド開業当時からあったご長寿アトラクションの一つだが、実はバックグラウンドストーリー(以下BGS)と呼ばれるアトラクションやショップなどにある背景ストーリーの掘り下げが、他のアトラクションに比べて少ない。特に同じく三大マウンテンと呼ばれるビッグサンダー・マウンテン、スプラッシュ・マウンテンがBGSの金字塔であるのに対し、スペース・マウンテンにはこれと言ったBGSが存在しない。

 しかし、僕は長年にわたりスペースマウンテンのBGSを探求し続け、ついにBGSの可能性にたどり着いた。それが、「スペースマウンテンのエネルギー=ミッキニウム説」だ。今回はこちらの考察について解説していく。

※以下の内容は僕の考察をベースにしています。一部公式に明言されていない僕の想像が含まれていますので、予めご了承ください。

そもそもスペース・マウンテンって、どういうアトラクション?

 考察に入る前に、スペース・マウンテンについて少しおさらいしておこう。そもそもなぜゲストはスペース・マウンテンに乗って宇宙に出ることになるのだろうか。公式サイトでは、スペース・マウンテンについて以下のような説明がされている。

巨大なドーム型の建物は神秘的なライトに照らされ、内部の宇宙ステーションには未知のエネルギーを貯えた最新型の宇宙船が到着している。さあ、新型ロケットに乗ってスリリングな宇宙旅行へ出発しよう!

引用元:【公式】東京ディズニーリゾート・
オフィシャルウェブサイトより

 非常にざっくりしているが、乗り場にある宇宙船は未知のエネルギーを貯えていること、そしてゲストが宇宙旅行に出ていることがわかる。今回の考察の肝になるのが、前者の”未知のエネルギー”だ。このエネルギーについてはQラインで図解されている。

Qラインの図解。
母船にエネルギーがたまっていることがわかる。
母船からエネルギーをもらい、
飛び立つ新型ロケット。
今回のイベントで出口付近にも図解が追加された。
やはりスペース・マウンテンのBGSにおいて
エネルギーは重要なのだろう。

 実際に文字での説明がないのであくまで推測の域を出ないが、この謎の六角形の物質が未知のエネルギーのようだ。この物質が3個結合するときにエネルギーを発するのだろう。我々の乗っているロケットはこのエネルギーをもとに宇宙旅行をしているのだ。

スペースマウンテンの燃料は、”あの星”で見つけたもの!?

 さて、ここからが本題だ。スペースマウンテンは、BGS内で未知のエネルギーを発見したのにも関わらず、その具体的な名前が公式から一切明言されていない。そこで今回僕が考察したのが、このエネルギーのもとが、ミッキニウムである可能性だ。

 そもそも「ミッキニウムって何?」という方が多いだろう。ミッキニウムとは、ミッキーが発見した新たな惑星プラネットMにあったエネルギーを生み出す発行物質のことだ。プラネットMのBGSについて記載した公式ブログには、以下のように説明されている。

プラネットM。
ちょうどスペース・マウンテンの向かいにある。

そう、ミッキーが発見した惑星というのは、プラネットM。(中略)この惑星の大きな特徴は、中心でエネルギーを生み出す発光物質が生成されていることです。科学者たちは、この物質をミッキニウムと名付けました。

引用元:【公式】東京ディズニーリゾート・
オフィシャルウェブサイトより

 このミッキニウムという物質の正体は、おそらく新種の元素である。なぜなら、末尾が「ニウム」で終わっているからだ。元素の命名には、以下のようなIUPAC(国際純正・応用科学連合)が定めたルールが存在している。

3.新元素の名前の選び方 伝統に従い、元素の名前は以下のようにつける:

神話の構想または人物(天体も含む)

鉱物または類似物質

場所または地理的領域

元素の性質

科学者

(中略)

そして、あともう一つ、

末尾に「-ium」と付ける。

引用元:理化学研究所より

 ミッキニウムの綴りは明かされていないが、「ニウム」と末尾についているので、「-ium」と綴るのだろう。すると、上記の命名ルールのいずれかに則って「ミッキニウム」と名付けられたことになる。

 命名理由が「神話の構想または人物」ではないことは自明だ。「鉱物または類似物質」にミッキーの名が使われている可能性も低い。「場所または地理的領域」に則りプラネットMからミッキーを取った可能性はあるが、そもそもプラネットM自体が新たに発見された惑星だ。命名したばかりで定着していない惑星の名前をそのまま元素名に用いることは考えにくい。

 一番考えられるのは、ミッキニウムを発見した「科学者」としてミッキーの名前を用いた可能性。しかし、厳密にはミッキーはプラネットMを発見しただけで、ミッキニウムを発見したのは科学者たちとのことなので、発見した「科学者」の名前を用いてミッキニウムと名付けた可能性も低そうだ。そもそもミッキーが科学者というのは少々無理があるだろう。

 つまり、ミッキニウム命名の由来は「元素の性質」ということになるが……

どことなーく、〇が3つ繋がった、
あの形に見えるような……

 ここで、先ほどのスペースマウンテンの燃料となる物質の画像を見てもらいたい。この形、どことなくミッキーに似ていないだろうか。この結合するとエネルギーを発し、ミッキーのような形になるという特徴から、命名ルールの「元素の性質」に基づいて、ミッキニウムと名付けられたと考えられる。

「3個結合したあとの形がミッキーに似ているのだから、結合後の物質がミッキニウムなのではないか」という意見もあるかもしれないが、前述の通り、ミッキニウムは元素であり、化合物ではないため、今回の考察では結合前の物質こそがミッキニウムであると断定した。そこ、こじつけとか言わないの

母船。
発光している部分にミッキニウムが貯蔵されている?

 前述の通りミッキニウムは発光しエネルギーを持っているので、燃料として使えるはずだ。また、スペース・マウンテンにある母船の燃料タンク(?)のような部分が発光していることも説明がつく。実際に、公式ブログにも下記のような記載があるので、ミッキニウムはロケットのエネルギーとして用いられているようだ。

そしてミッキーの指示のもと、惑星にはミッキニウム製錬所が建設されました。
やがてこの製錬所は、近くを通る宇宙船のためのエネルギー補給施設として使われるようになったそうです。グリーンプラネットに住むリトルグリーンメンとの間に銀河間協定が結ばれると、リトルグリーンメンは自分たちの宇宙船専用のエネルギー補給施設を建設したんですって。

引用元:【公式】東京ディズニーリゾート・
オフィシャルウェブサイトより

 ミッキニウムが「製錬」されていることから、ミッキニウムが金属元素であることがうかがえる。

 しかし、ここまで読んだ方は、一つ疑問が浮かんだのではないだろうか。ミッキニウムが3個くっついて出来るミッキー型の化合物は一体何なのか。これについても、公式ブログに参考になりそうな記載がある。

科学者たちは、惑星プラネットMで生成されるミッキニウムから、オモチャの生産に利用できるMTs4Uという物質を作りだせることを発見したのです!

このMTs4Uを使ってつくられた最初のオモチャが、トゥモローランドのショップで販売されるようになりました。オモチャの原料となる物質が発見された惑星プラネットMと、その発見者であるミッキーに敬意を表して、そのショップの名前が「プラネットM」と名付けられたというわけです。

引用元:【公式】東京ディズニーリゾート・
オフィシャルウェブサイトより

 なんと、ミッキニウムから生成される物質にも名前がある。その名もMTs4U。いかにも化学式のような名前をしているが、名前の由来は“Makes Toys for You(おもちゃを作ってあげよう)”の略語だそう。金属元素からできるおもちゃということは、ロボットなどに使われているのだろうか。

 つまり、スペース・マウンテンは単にミッキニウムをエネルギーとして宇宙旅行をするだけでなく、その過程でおもちゃ作りの材料を生み出しているということになる。スペース・マウンテンはいわば巨大なおもちゃ工場も兼ねているわけだ。僕たちがアトラクションを楽しむ過程でおみやげとなるおもちゃの材料を生み出している。かなり夢のある考察ではないだろうか。

おわりに

 いかがだっただろうか。まとめると、僕が提唱する「スペース・マウンテンのエネルギー=ミッキニウム説」とは、プラネットMで発見された新物質ミッキニウムは、3個が結合してMTs4Uに変化する過程でエネルギーを生み出し、そのエネルギーでスペース・マウンテンの新型ロケットが動いているという説だ。

 繰り返しになるが、これは僕の仮説になるので、公式に明言されていない部分が多く含まれる。「こういう考えもある」「ここは間違っているのではないか」と思ったら、お問い合わせフォームから自分なりの考察を送ってもらいたい。今回の記事を読んで、皆さんが少しでもBGS考察の面白さに気が付いてもらえれば幸いである。

 では、また次回。どうぞよしなに。

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